専門職である看護師

看護師の仕事は、非常に専門性が高い仕事です。
常に人の表情や顔つきなどから相手の伝えたいことを察知する能力。
自分がつらくても、相手を悲しませたりつらい思いをさせないように、常に笑顔で人と接する能力。
一人の患者さんの病気やケガを直すために、いろんな職種や、患者さんの周辺の人を治療のチームに巻き込んでいく能力。
常に相手の立場に立って、相手の心に寄り添う能力。
患者さんの悩みやできないことなどを判断し、どうすれば解消できるかを考える能力。
病気やケガの治療や処置に関する知識や技能。
仕事のストレスを上手に発散させる能力。
自分も相手も体に負担がかからないような看護技術。
など、基本的な看護の勉強のほかに、さまざまな要素が求められています。看護の基本的な技術のほかに求められる、これらの人間的な能力もあわせて看護師に必要な専門性といえます。
看護の仕事は専門性が高い上に、人の健康や命にかかわる仕事でもあるため、小さなミスも許されない過酷な仕事です。ただたんに、注射を打つ人の名前を間違えたというだけで、相手は死んでしまう危険性もあるからです。そういったことから、より高い経験と、専門性を身に着けていくことがよりよい看護につながります。専門性を身に着けるためには、看護師を養成する過程のある学校などで教科書を学べば身につくといったものではありません。学校で勉強した知識や技術の上に、実習や実際の職場で築き上げた経験なども必要に成ります。勉強や実習、実地、そして経験を積み重ねることで看護の専門性はますます高まっていきます。